カラスシジミ Strymonidia w-album



カラスシジミ
(岐阜県高山市 2016.7.24)


形 態 前翅長15〜19mm。後翅裏面の白色条が上部で内側に寄り、下方でW字型になる。翅表は黒褐色。♂の前翅表の前縁には、円形の性標がある。
出現期 年1回。暖地では5月下旬から現れ、6月に多い。寒冷地、山地では7〜8月に見られる。卵(卵内初齢幼虫)で越冬する。
生 態 市街地にも棲むが、ふつう山地性。ヒメジョオン、ヒヨドリバナなどで吸密。地上で吸水する。夕方食樹のまわりを飛び、♂は占有行動をとる。
食 樹 ニレ科のハルニレ、オヒョウ、バラ科のスモモ。
幼 虫 体長16mm。緑色で、背面に濃色もようがある。
撮影手記 別の蝶の撮影目的で当地を訪れた際にたまたま、見つけ撮影した。もう少し時期が早ければ擦れた個体ではなく新鮮な個体を捉える事ができたと思うが残念である。
参考文献: 検索入門 チョウ@ 渡辺康之 著 HOIKUSHA 保育社