ジャノメチョウ Minois dryas

雨水を吸水するジャノメチョウ
(高山市 2008.7.28)


形 態 前翅長28〜42mm。♂は地色が黒褐色、♀は茶褐色でより大きく、眼状紋も発達する。
出現期 年1回、7〜8月に見られる。2〜3齢幼虫で越冬する。
生 態 明るい草原に多く、平地の河原やススキ原などにも棲む。草の上をゆるやかに飛び、アザミ類、クガイソウなどで吸蜜する。獣糞、腐果で吸汁する。
食 草 イネ科のススキ、コメススキ、カヤツリグサ科のショウジョウスゲ、ヒカゲスゲなど。
幼 虫 体長40mm。地色は黄褐色、黒褐色の縦縞がある。卵は地上に放卵され、地表で蛹化する性質をもつ。
撮影手記 他の蝶の撮影目的で当地を訪れたが、残念ながら、この日はあいにくの天候で撮影をすることが出来ず、帰宅することとした。帰宅途中の高原川沿いの河原にジャノメチョウが何頭か飛翔していたため撮影した。全体的にジミな色彩の蝶ではあるが、眼状紋が綺麗な蝶である。
参考文献: 検索入門 チョウ@ 渡辺康之 著 HOIKUSHA 保育社