ヒメヒカゲ Coenonympha oedippus



ヒメヒカゲ(♂)
(岐阜県某所)


ヒメヒカゲ(♂)
(岐阜県某所)

形 態 前翅長16〜23mm。地色は茶褐色、後翅裏面に眼状紋がある。♀は♂より色彩が淡く、眼状紋が発達する。眼状紋の内側に白色帯をもつ個体がある。
出現期 年1回の発生。暖地では6月上旬から羽化、同下旬に多い。寒冷地では8月にも見られる。おもに3齢幼虫で越冬する。
生 態 湿原との結びつきが強く、乾いた草原にも棲む。飛び方は弱々しく、すぐに草の上にとまる。ヒメジョオンなどで吸蜜する。
食 草 カヤツリグサ科のショウジョウスゲ、ヒカゲスゲ、イネ科のススキなど。
幼 虫 体長35mm。緑色で、側面に黄白色線がある。
撮影手記 林道や草原に飛翔する蝶の撮影経験はあったが、湿原での撮影は初めてである。少々苦労したが、なんとか無事に♂蝶だけでなく、♀蝶の撮影も終える事ができた。ジャノメ亜科にはまだ、難しい種があり、気が滅入ってしまうが、頑張って制覇したいと思う。
参考文献: 検索入門 チョウ@ 渡辺康之 著 HOIKUSHA 保育社