ヒカゲチョウ Lethe sicelis

 

栗の木で翅を休めるヒカゲチョウ
(山県市 2014.6.6)

雨上がりの日差しに日光浴をするヒカゲチョウ
(美濃加茂市 2002.8.15)


形 態 前翅長25〜34mm。地色は黄褐色、♀は色彩が淡い。♂は後翅表に黒褐色の毛束がある。
出現期 一般に年2回の発生。5〜6月には第1回目、7〜9月に第2回目が羽化する。寒冷地では年1回、温暖な地域では年3回の発生。越冬は3〜4齢幼虫。
生 態 クロヒカゲなどに混じって飛んだり、明るい林縁にも出てくる。夕方や曇天の日に活動がさかんになる。クヌギなどの樹液、獣糞、動物の死体、腐果で吸汁する。
食 草 タケ科のメダケ、アズマネザサなど。
幼 虫 体長40mm。緑色で、胴部に橙色斑をもつ。
撮影手記 【2014.6.6】
クモガタヒョウモンの撮影に山県市を訪れた際に撮影しました。残念ながらクモガタヒョウモンは撮影出来ませんでしたが、鮮明なヒカゲチョウの写真を撮影することが出来ました。


【2002.8.15】
オオムラサキの撮影で美濃加茂を訪れた際にクヌギ近くのブドウの葉に止まった所を撮影しました。何かこちらを睨んでいるようで威圧しているような感じですが、とても美しい個体でした。暫く、葉に止まっていましたが、雨水を吸水した後、どこかに飛び立っていきました。。
参考文献: 検索入門 チョウ@ 渡辺康之 著 HOIKUSHA 保育社