ゴマダラチョウ Hestina japonica

食樹のエノキで羽化したゴマダラチョウ
(美濃加茂市 自宅にて飼育 2003.5.21)


形 態 前翅長35〜50mm。オオムラサキより小さく、黒褐色と白色の斑模様。春型は白色部が広い。♀は♂より黒褐色部が淡く、翅型が幅広い。
出現期 暖地では年2〜3回の発生。5月〜9月に見られる。寒冷地では年1回、7〜8月に羽化する。北海道でもまれに、9月に2化目が羽化する年がある。3〜4齢幼虫で越冬する。
生 態 低地の雑木林に棲み、市街地にも見られる。クヌギなどの樹液、腐果で吸汁したり、地上で吸水する。
食 草 ニレ科のエノキ、エゾエノキ(寒冷地)
幼 虫 体長40mm。緑色で、頭部に1対、胴部に3対の突起をもつ。
撮影手記 昨年の冬、エノキの根元で見つけたゴマダラチョウの越冬幼虫を飼育し、無事に羽化させることができました。オオムラサキより、1回り小さいのですが、黒褐色の地に白い斑模様が涼しげで私の好きな蝶の1つです。
参考文献: 検索入門 チョウ@ 渡辺康之 著 HOIKUSHA 保育社