ゴイシシジミ Taraka hamada

翅を休めるゴイシシジミ
(岐阜県某所)



翅を休めるゴイシシジミ
(岐阜県某所)


形 態 前翅長10〜17mm。裏面は白色。大きな黒斑が一面に散布する。翅表は黒褐色。♀は♂より大型、翅型が丸みをおびる。前翅に白色斑をもつ個体がある。
出現期 5〜10月にかけて、年4〜5回の発生。寒冷地、山地では2〜3回。各齢の幼虫で越冬する。
生 態 幼虫は植物につくアブラムシ類と深く係り、成虫もその周辺にいる。低山地の雑木林から亜高山帯まで分布する。おもに曇天の日や夕方に飛ぶ。ヒメジョオンで吸蜜したり、アブラムシの蜜を吸う。
食 草 ササコナフキツノアブラムシ、カンシャワタアブラムシ(ススキにつく)などを食べる。純肉食性。
幼 虫 体長11mm。地色は白色、側面に黄色斑がある。背面の各節に1対の黒斑をもち、長毛が生える。
 撮影手記 ジャノメチョウ科の蝶の撮影目的で当地を訪れ、林道を歩いている時にチラチラと飛ぶ本種を見つけ撮影しました。肉食の蝶ですが、とてもかわいらしい蝶だと思いながら目的の蝶を探し無事に撮影を終え、帰宅の途につきました。
参考文献: 検索入門 チョウ@ 渡辺康之 著 HOIKUSHA 保育社