チャバネセセリ Pelopidas mathias

吸蜜するチャバネセセリ
(本巣郡真正町上真桑 2003.9. 6)


形 態 前翅長13〜21mm。裏面は黄褐色、後翅に細かい小白点がある。翅表は茶褐色、♂は前翅に灰白色斜条の性票を持つ。八重山諸島ではトガリチャバネセセリと混同されやすい。♂は性標の位置が基部側にずれる。♀は前翅表に白色斑が多く、たいていトガリチャバネセセリより紋が小さい。
出現期 本州では5〜11月にかけて、年3〜4回の発生。暖かい地方では発生回数が増え、八重山諸島では周年発生を繰り返す。北限近くでは、中齢(3〜4齢)幼虫で越冬する。休眠せず、少しずつ食べて成長する。
生 態 河原、公園、田畑の周辺など開けた場所に棲む。イチモンジセセリと混棲することが多い。セイタカアワダチソウ、ハナツクバネウツギ、センダングサ類で吸蜜する。湿地で吸水することも多い。
食 草 イネ科のチガヤ、ススキ、アブラススキなど。タケ科、カヤツリグサ科も食べる。
幼 虫 体長40mm。頭部は亜終齢(4齢)幼虫まで黄褐色、終齢(5齢)は淡緑色、ハ字型の紫褐色の斑紋をもつ。胴部は細く、緑色。中齢までは巣をつくる。
撮影者 MIHOさん
参考文献: 検索入門 チョウ@ 渡辺康之 著 HOIKUSHA 保育社