ベニモンアゲハ Pachliopta aristolochiae

ベニモンアゲハ
(自宅にて 2003.7. 3)


形 態 前翅長45〜50mm。地色は黒褐色、後翅の中央に白色斑、亜外縁と後角に赤色斑がある。腹部にも赤色斑をもつ。尾状突起はジャコウアゲハよりずっと短い。♂は後翅の内縁に、褐色の毛がある。
出現期 宮古諸島、八重山諸島では、ほぼ周年発生している。

生 態 山地には少なく、おもに海岸沿いの樹林周辺に見られる。翅を細かくはばたき、ゆるやかに飛ぶ。アザミ類、センダングサ類、ランタナなどで吸蜜する。
食 草 ウマノスズクサ科のリュウキュウウマノスズクサ、コウシュンウマノスズクサ。
幼 虫 体長40mm。地色は黒色、細い白色横帯がある。尾部付近に白斑がない。
撮影手記 大阪の知り合いの方から頂き飼育した。幼虫が到着したのが平日だったので、父に図鑑でウマノスズクサの特徴を説明し、採取協力をしてもらったお陰で、無事に飼育することができた。何度も足を運んでくれた父に感謝したい。幼虫はジャコウアゲハにそっくりだが、成虫の紅色斑はとても鮮やかで、アゲハチョウ科の中で一番派手で魅力的な蝶ではないかと思う。
参考文献: 検索入門 チョウ@ 渡辺康之 著 HOIKUSHA 保育社