アオタテハモドキ♂ Precis orithya

羽化したばかりのアオタテハモドキ♂
(石垣島八島町 2006.4.23)

アオタテハモドキの翅裏
(石垣島八島町 2006.4.23)

羽化したばかりのアオタテハモドキ
(奄美大島 2004.4.16)


形 態 前翅長24〜32mm。翅表の亜外縁に橙色で縁取られた眼状紋がある。前翅端に斜白帯をもち、♂は後翅表が青色の金属光沢。♀は地色が黒褐色で、眼状紋が大きい。裏面は黄褐色、眼状紋と縞模様がある。
出現期 八重山諸島では周年見られる。沖縄諸島より北の南西諸島、九州、本州にも迷蝶で飛来する。岐阜県では未確認。
生 態 乾燥した草地、畑の周辺に棲む。あまりはばたかずに滑空し、路上や草に翅を開いてとまる。リュウキュウヒヨドリバナ、センダングサ類などで吸蜜する。
食 草 キツネノマゴ科のキツネノマゴ。クマツヅラ科のイワダレソウ、オオバコなど
幼 虫 体長45mm。地色は黒色、橙色斑がある。
撮影手記 終齢近くになって食草のキツネノマゴがなくなり、非常用に採ってあったオオバコで一時しのぎするなど、苦労はありましたが、メタリックブルーがエキゾチックでいかにも南国の蝶という感じの雄のアオタテハモドキが無事に羽化しました。
参考文献: 検索入門 チョウ@ 渡辺康之 著 HOIKUSHA 保育社