アオバセセリ Choaspes benjaminii

吸蜜するアオバセセリ
(揖斐郡春日村 2004.5.15)


形 態 前翅長23〜31mm。地色は青緑色、後翅の下端に橙色のふちどりがある。♀は♂より大きく、翅表の亜外縁が基部より濃い。
出現期 本州の暖地では年2回、5〜6月と7〜8月に見られる。9〜10月に3回目が羽化することもある。寒冷地では7〜8月の年1回、八重山諸島では2〜10月に出現する。越冬態は蛹。
生 態 樹林の周辺に棲む。早朝と夕方、直線的に素早く飛び、♂は占有行動をとる。ウツギ、ヒヨドリバナで吸蜜、地上で吸水することが多い。獣糞にも集まる。
食 草 アワブキ科のアワブキ、ヤンバルアワブキ
幼 虫 体長50mm。頭部と尾部が橙色、黒と黄色の横縞。
撮影手記 ヒサマツミドリシジミなどのゼフィルスの生態を観察する目的で当地を訪れました。目的の蝶の生態を観察することはできませんでしたが、アオバセセリを始めて見ることができました。撮影をした場所には、オナガアゲハやカラスアゲハ、ミヤマカラスアゲハ、サカハチチョウなどが吸蜜にきていましたが、アオバセセリが占有行動をとっていたために、なかなか、他の蝶の撮影をすることができませんでした。
参考文献: 検索入門 チョウ@ 渡辺康之 著 HOIKUSHA 保育社