アゲハチョウ Papilio xuthus

チトニア(メキシコヒマワリ)に吸蜜するアゲハチョウ
(岐阜市茜部 2002.9. 7)


形 態 前翅長35〜60mm。もっともよく知られている蝶のひとつ。春型は小さく、黄白色部分が広い。夏型は黒色部が広く、♀は色彩が淡い。キアゲハによく似ている。キアゲハと比べると地色が黄白色でうすく、前翅中室に黒条があることで違いがわかる。
出現期 本州の暖地では、3月から羽化を始め、10月ぐらいまで年4回の発生。寒冷地では年2〜3回に終わることがある。越冬態は蛹。
生 態 山地には少なく、都市の近郊、畑の周辺など、人間が生活を営む場所でたくさん見られる。日当たりの良い場所にも飛んでくるが、たいてい♂は樹木の生えているそばや日陰に蝶道をつくる。雌雄ともツツジ類、ユリ類、コスモス、ヒャクニチソウなどで吸蜜する。
食 草 ウンシュウミカン、ナツミカンなど各種のミカン類、サンショウ類、カラタチ。植栽されたものによく産卵する。また、キハダ(おもに寒冷地)、イヌザンショウ、カラスザンショウなどの野生のものも食べる。
幼 虫 4齢幼虫までは鳥の糞に似た黒褐色である。終齢(5齢)になると緑色に変わる。腹部に2本の青緑色の斜帯があり、体長50mmくらい。蛹は褐色や黄緑色、体長30mm。背面に1本の突起がある。
撮影手記 自宅近くの境川の堤防に蝶の撮影に出掛けた。河川敷には畑があり畑には草花を育てておられる農家の方があり、その花に来ていた所を撮影した。あまり鮮明な写真ではないが、いつでも見られる種なので、近いうちに撮り直そうと思う。
参考文献: 検索入門 チョウ@ 渡辺康之 著 HOIKUSHA 保育社